たとえば100年じゃ足りないか?(DRM)
文章がまとまっていないのと著作権やDRMの仕組みなど未確認事項も残ってるのとが気になるけど上げる。
先日、iTunes Music Storeが10億ダウンロードを達成した。
これに関して、iTMSをはじめとしたDRMで保護されたコンテンツを配布しているサービスについて、漠然と疑問に思っていることがある。と言うのも、サービス提供者はDRMが有効である間はそのコンテンツの管理情報を保持し続けなければならない。それってものすごく大変なことではないだろうか。
話を単純にするためにiTMSで曲を購入した場合で考える。
保持してるデータは?
購入したファイルを再生する場合、iTMSアカウントに紐づいたパソコンじゃないと再生できない。
つまりサーバDBには
- 曲ファイル - iTMSアカウント
の対応付け情報が保存されている必要がある。
この情報がサーバDBにないと、例えばパソコンが壊れて買い換えました、って時に曲ファイルをバックアップから戻しても、そのパソコンで再生できるようにする手立てがなくなってしまう。
いつまで経っても?
1年後にパソコンが壊れた時も、10年後に壊れた時も、100年後でも再生できることを期待してユーザーは曲を購入している。
じゃあ、未来永劫そのデータを保持し続けなければならないのか?いや、DRMは著作権保護なので、著作権が切れれば、パブリックドメインになってしまえば、保護しなくていいのだ。その時は
- 曲ファイル - iTMSアカウント
の対応データを捨てて、誰が買った曲ファイルであろうと再生OKにしてしまえばいい。
100年?
じゃあ、何年経ったら著作権が切れるのか。現行の日本の法律だと著作権者の死後50年だ。アメリカだと死後70年。曲を購入した時点から、著作権者が30年間ご健在だとすると、日本で80年間。アメリカだと100年間、データを保持しなければならない。更に日本でもアメリカに合わせて70年間に延長しようという動きがある。
ええい、大雑把に言って100年間だ!
一曲売ってAppleの取り分はどれくらいだったか。例えば売り上げの30%とか、そんなもんだったような気がする(かなりあいまい)。その中には100年間データを保持し続ける手間賃も含まれているのだなあ。いや、含まれてるのかな??iTMS以外のサービスにしても同様ですけど。